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URL・ドメイン・DNS

第2講 / 全32講読了目安 約25分
  • URLとドメインの違い
  • ドメインとサーバーが別の管理対象であること
  • DNSがWebとメールの接続先を案内していること
  • 公開切替や移管でPMが確認する内容
flowchart LR
    A[利用者がURLを入力] --> B[ドメインを取り出す]
    B --> C[DNSへ接続先を問い合わせる]
    C --> D[Webサイトの接続先]
    C --> E[メールの接続先]
    C --> F[外部サービスの確認情報]

DNSはWebサイト専用ではありません。メール、SaaSのドメイン認証、サブドメインなどにも使われます。そのため、Web公開のためにDNSを変更するとき、関係ない設定を削除するとメールや他サービスまで止まる可能性があります。

例:https://example.jp/news/article-01?category=company

部分意味
スキームhttps通信方式
ドメインexample.jpWebサイトの名前
パス/news/article-01サイト内の場所
クエリ?category=company検索条件などの追加情報

URL設計は、画面設計だけでなく、SEO、計測、移行、共有、外部連携へ影響します。

ドメインはWebサイトの名前です。サーバーはWebサイトのファイルや処理を提供する場所です。同じドメインのままサーバーだけ変更できます。反対に、同じサーバーで複数のドメインを使うこともできます。

flowchart TD
    A[ドメイン契約] --> D[DNS設定]
    B[Webホスティング契約] --> D
    C[メールサービス契約] --> D
    D --> E[利用者を各サービスへ案内]

ドメイン、DNS、Webサーバー、メールは、同じ会社でまとめて契約されることもあれば、別々の場合もあります。

DNSには、ドメインに関する複数の設定が保存されています。全員が詳細を暗記する必要はありません。最低限、Web、メール、ドメイン認証、サブドメインで用途が分かれることを理解します。

用途何を案内・確認するかPMが注意すること
WebWebサイトの接続先公開切替で変更することが多い
メールメールの接続先誤削除すると送受信へ影響する
ドメイン認証SaaSやメール送信元の確認外部サービスごとに設定がある
サブドメイン別サイトや外部サービス終了済み設定の放置にも注意する

DNS変更はすぐ全員へ揃わない場合がある

Section titled “DNS変更はすぐ全員へ揃わない場合がある”

DNSの情報は、さまざまな場所に一時保存されます。設定を変更しても、利用者によって古い接続先と新しい接続先が混在する場合があります。

実務では、単に「浸透を待つ」と説明するだけでなく、次を計画します。

  • 変更前のTTL調整
  • 新旧両方の環境を動かす期間
  • 新旧どちらへ接続しても問題ない状態
  • 切戻し条件と手順
  • メール設定を変更しないことの確認
  • 変更後の確認担当と連絡方法

ドメインの管理で確認すること

Section titled “ドメインの管理で確認すること”
  • 契約者・名義人
  • 管理事業者
  • 管理画面へ入れる担当者
  • 更新期限
  • 自動更新の有無
  • 支払い方法
  • 制作会社へ渡す権限
  • 契約終了後の管理方法

退職者の個人アカウントだけで管理されていないかも確認します。

campaign.example.jpsupport.example.jp のように、ドメインの前へ名前を追加したものです。キャンペーン、採用、会員サイト、外部SaaS、API、検証環境などに使われます。

外部サービス終了後にDNS設定だけ残ると、セキュリティリスクになる場合があります。終了時の削除も運用に含めます。

flowchart TD
    A[現在のDNS設定を取得] --> B[新環境を準備]
    B --> C[本番同等の確認]
    C --> D[変更対象を確定]
    D --> E[DNSを変更]
    E --> F[新旧環境を確認]
    F --> G{重大問題があるか}
    G -->|ある| H[切戻し]
    G -->|ない| I[旧環境を一定期間保持]
    I --> J[旧環境を終了]

ドメインの管理事業者を変える「移管」と、Webサイトの接続先を変える「公開切替」は別の作業です。同日にまとめると問題の原因が分かりにくくなるため、可能なら分けます。

  • ドメインの契約者と名義を確認した
  • 管理事業者と管理画面を確認した
  • 更新期限と自動更新を確認した
  • 現在のDNS設定を保存した
  • Web以外のメール・SaaS設定を確認した
  • 使用中のサブドメインを一覧化した
  • 公開切替の担当者・時刻・連絡方法を決めた
  • 旧環境の保持期間を決めた
  • 切戻し条件と判断者を決めた

Q1. ドメインを維持したままWebサーバーだけ変更できますか。

Section titled “Q1. ドメインを維持したままWebサーバーだけ変更できますか。”
回答と解説できます。新環境を用意し、DNSのWeb向け接続先を変更します。

Q2. DNS設定をすべて削除して新しい設定へ入れ替えてよいでしょうか。

Section titled “Q2. DNS設定をすべて削除して新しい設定へ入れ替えてよいでしょうか。”
回答と解説原則として避けます。メールやSaaS認証に必要な設定が含まれる可能性があります。

Q3. DNS変更時に旧サーバーをすぐ解約しない方がよいのはなぜですか。

Section titled “Q3. DNS変更時に旧サーバーをすぐ解約しない方がよいのはなぜですか。”
回答と解説古い接続先を見る利用者が残る可能性と、問題発生時に切り戻す可能性があるためです。